ゆらゆらりんな日々

2代目柴犬と暮らす日々

★目からウロコ本 「箱」★

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心理物、哲学チックもの好きな私が読んで非常に目からウロコだった本があります。

ジ・アービンガー・インスティチュートの「箱」という本です。

ライバル会社に転職したエリート上級管理職のトムがある日、
副社長から「バドのミーティング」なるものに呼ばれます。

新しい上司に早く会って、印象付けたいトムはやってきたバドに満面の微笑でこう言われます。

「君には問題がある。当社でやっていこうというのならその問題を解決しなければならない」と。


動揺しながらも「問題?どんな問題ですか?」

「本当に知りたいかね?」

「さぁ知りたいかと聞かれても・・・。伺わなくてはならないような感じはしますが」

「君には問題がある。そのことは職場の人達も知っているし奥さんも義理のお母さんも知っている。  そしてご近所の人達も知っている」

「問題なのは君自身が知らないということだ」


みなさんはこんな経験や思いしたことありませんか。

・車を家族に渡さなければならなかった時、車を渡す前にガソリンを満タンにしておくチャンスがあったのに、
ガソリンを入れるくらいのことは奥さんや家族にだって簡単に出来ると考え、
結局タンクを空にしたまま家に帰った。

・子供と約束して遊びに連れては行ったものの、恩着せがましくふるまった

面白い例えがたくさん出てきます。それも誰でも経験したことある思いが・・・。

「人は相手が自分のことをどう感じているかわかるものだ。そしてそれに対して反応するんだ」

またまた面白い例えが続きます。

例えば、ある男性はバドに相談を持ち掛けます。
「職場のやっかい者と上手くやらなければならないので、
相手に一生懸命に耳を傾けさせようとランチに誘ったり、
あれこれ家族の話を聞いたりとあらゆる手を打ってみましたが全くダメなんです」


話を聞いたバドは、
「よく考えてみてくれないか。真剣に。
 君はあれこれアプローチしているわけだが、
 そうやって自分が相手に関心を持っている事をわからせようとしている時、
  君にとって一番関心があるのは何だろう?」


「彼のことなんだろうか、それとも彼の目に自分がどう映っているかなんだろうか」 

「相手はおそらく君が本当のところ、自分になんか関心を持っていないと感じてるんじゃないか。
だって実際に君は彼より自分に関心があるんだから」


深いです・・・読みが・・・。

自分の感情に背いたとき人は「箱に入る」といいます。

そして「いったん箱に入ると自分への裏切りを正当化する視点から周りの世界を見るようになる」


さぁ、その後トムはどうなるでしょうか。
「箱から出られるのでしょうか。」
何度読み返しても面白くて、こんがらがっていた心の襞がパズルを解くように解けます。
夫婦、家族、友人と全ての人との関係にも当てはまります。

2001年に出版されて現在は絶版となっている「箱 Getting out of Box」。
今は復刻版も出ているようですから、
私のように本を失くしてしまった後に、無性にもう一度読みたくて
絶版になっていたこの本を5000円で買い戻すようなおバカな真似はしませんように(しかも中古で)

結局、失くしたと思っていたら人に貸していて、戻って来て2冊になりました(TT)
追い討ちをかけるように、その後に復刻版が・・・人生ってこんなものですね(笑)


★本来の優しい自分が見えてきますよ★