ゆらゆらりんな日々

2代目柴犬と暮らす日々

★中秋の名月~おやつ編・月餅★

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中秋の名月が近いですが、皆さんはお月見なさいますか。

月と聞くとなぜか思い出す本、中島敦の「山月記」と上田秋成の「菊花の約(ちぎり)」
山月記」有名な古典文学なのでご存知かと思いますが、己の傲慢さ自尊心を
虎と変わった後に省みて、そして悔いる男性の話。もう人間には戻れません。
でも切ないんですよね~人間としての嘆き・・人間には強烈な自我があって、
苦しむのも自我があるから・・。ぜひ読んでみてください。短い話ですが非常に深いです。

「菊花の約」は有名なあの雨月物語の中に収められている話です。
赤穴と左門は義兄弟の契りを結び、二人は再会を約束しますが、
節句の日、左門は歓迎の支度をして待ちますが、待てど赤穴はやってきません。
夜も更けた頃、赤穴はやって来ますが様子がおかしい・・話を聞くと・・・
敵方の息の掛かった従兄弟に監禁され身動きがとれなかったと。
でも約束を違えることは出来なかったと。
ここからが泣けてしまうのですが、
「人は一日千里を走れないが、魂ならば成せる」との言い伝えを思い出し、
「自刃し死霊となり陰風にのってやってきたのだ」と 

そうなんです、赤穴は自ら命を絶ち、「菊花の約」を全うします。
真実を知って泣き崩れる左門。「母上を大切に・・」と言い残し消えていきます。
その続きは・・・読んでみて下さい(涙)
雨月はおどろおどろしいイメージがあるかも知れませんが、素晴らしい話が沢山入っています。

写真は食いしん坊の私が中秋の名月にちなんで買った

4種の餡の月餅と白月餅、凍頂烏龍茶、タビ子さんのササミ♪


月を見ながら秋の夜長、美味しいお菓子と文学で心を満たすのはいかがでしょうか。