ゆらゆらりんな日々

2代目柴犬と暮らす日々

★ロートレック展★

    サントリー美術館で開催中の「ロートレック展」を見てきました。


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ロートレック本人のお写真
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ディヴァン・ジャポネ1892-93年
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赤毛の女(身づくろい)1889年
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アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック(1864~1901)

ロートレックは、南仏・アルビで1000年以上の歴史を持つ貴族の家に生まれました。
  
生まれつき虚弱な体質から少年時代の2度にわたる骨折で両脚の成長が止まってしまいます。

幼少時から素描の才能を示していたロートレックは、画家になることを決意し、

大衆文化に花開いた「美しき時代=ベル・エポック」を迎えていたパリに出ました。

なかでも住み着いたモンマルトルの丘は「ムーラン・ルージュ」をはじめとするダンス・ホール、

カフェ・コンセールやキャバレーなどの娯楽施設が立ち並び、多くの市民や観光客でにぎわう

歓楽街として栄えていました。そこでロートレックは、ダンスホールや劇場、娼館などに入り浸り、

歓楽の世界に生きる芸人たちや娼婦などの人々の華やかな姿や悲哀を描き数々の傑作を残しました。

晩年はアルコール中毒や性病を患い、激しいアルコール中毒による発作をおこして、

病院に強制入院させられます。退院後も飲みながら描きつづけるスタイルに変化はなく、

再度激しい発作を起こし、入院します。

1901年、自分の死期をうすうす感じたロートレックはアトリエにある気に入らない作品を処分し、

描きかけの絵を完成させ、同年9月、最愛の母のマルロメの館で36歳で息を引き取りました。

最後の言葉は「お母さん、本当にあなただけですよ」。


ロートレック自身を知らなくても彼のポスターや版画などはどこかで見たことがありますよね。

彼の作品が特に好きとかはないのですが、彼が何を想い、どんな人生を生きたかを見に行きました。

イキイキとした乗馬の絵画や娼館の女性達の日常、華やかなムーランルージュなどなど・・・。

会場内で当時の彼の子供部屋などが現存されていて、それが映像で見られるのですが豪華です。

それにしても36年の生涯とは・・・彼の年を越えた今の私には、とっても残念な気がします。

最愛の母に看取られたロートレック。お母様もさぞや嘆き悲しまれたことと思います。

芸術家達の作品も素晴らしいですが、その生き様もまた私達に何かを訴えてきますね。

皆さんは好きな画家や見たときに圧倒された芸術家はいますか。


私は一昨年に見た藤田嗣治さんの描く乳白色の女性の美しさ、昔にみた山下清さんのちぎり絵の精巧さ、

狩野探幽さんや曽我蕭白さんもすごかったですし、10年に一度と言うことで一人日帰りで行った

名古屋、徳川美術館で見た「源氏物語絵巻」も圧巻でした。


次回はモディリアーニ展へ行こうと思っています。彼もまた35歳の生涯を駆け抜けた人なんですよね。