ゆらゆらりんな日々

2代目柴犬と暮らす日々

「風立ちぬ」と「雨に唄えば」

※コメント欄は閉じさせて頂きます。
 
 
この所、時間ができれば映画を観に行っていますが、先日はジブリの「風立ちぬ」と
生オーケストラの演奏で楽しむ「雨に唄えば」を見てきました。
 
風立ちぬは色んな方のレビューで賛否両論みたいですが、私の感想は「美しいな、美しかったな」と。
映画が始まってすぐにまず言葉遣いの美しさに、そして所作の美しさ、浴衣や下駄、蚊帳で寝る姿、
お母様の女性らしい優しさ、妹の愛らしさなど感じました。
 
途中あんまり綺麗で切なくなって不覚にも涙ぐんでしまいました。
飛行機の事やアニメについての知識はあんまりないのですが、映像も空や高原もとても綺麗で、
主人公があることで電報の内容を電話で聞いて、急いで汽車に乗りこむんですね。
汽車の中でも設計の仕事をしていて、その設計図に涙がポタポタ落ちシーンがあるんですね、
それから疲れて帰ってきて眠ってしまう主人公にそっとお布団を掛けて一緒に眠るシーンなどとも
とっても優しくて美しいなと感じました。  
 
どうしても今の時代と比べてみてしまうのですが、
よく「便利な世の中になったのに、空虚感を感じている人々が増えた」と言われますよね。
少し斜めな見方をすれば、ネット社会で人との関わりが減り、顔の見えない相手に強く出てみたり、
フェイスブックツイッターの発言に一喜一憂、すぐにそうだ!そうだ!とリツイート、拡散するも
肝心の本人の考えのようなものが見えてこない、ただ騒いでいるだけように感じることもありますし、
自分が痛みや怒りを感じるように他人にもそれがあると言うことを考えないからでしょうか、
人を叩くことばかりで盛り上がったり・・・    ブログなどで人々の生活を見ては、批判するか、
反対に自分はなんてリア充から離れているんだろう。。。。と落ち込んだり(そんなことはないのですが)
人の一面をみてそれが全てだと判断してしまうのも・・・もったいない気がしますよね。
そんなに全てがバラ色の生活ばかりの人もいなければ、みんな傷ついたりトホホな時もありますよね。
そんなことを考えながら映画を見ていると
この「風立ちぬ」の劇中の人たちは相手を思いやったり、高めあう仲間がいたり、気持ちを汲んであげたり
素敵な上司がいたり、自分のやりたい事もあって、
生活は忙しく大変でも真っ直ぐにキラキラしていたように感じました。 
今、目の前にあることに一生懸命生きていると言うか。
ラストで「君の10年はどうだったかね?」というような事を聞かれているんですが、
私は素直に堀越二郎さん、あなたの10年はとっても素敵な10年でしたね。と心の中で思いました。
 
映画館は子供連れから年配の方まで幅広い年齢層でほぼ満席状態でした。
でもお子さんには退屈してしまうかな?と思います。事実、退屈してる子がたくさん(笑)
可愛いキャラクターの生き物も今回はなにも出てきませんし、綺麗なキスシーンも沢山ありますし、
結婚できる年齢くらいから?の人が見た方がいいのかな?とも思いました。
見終わった後に映画レビューなどを読むと、とても丁寧に解説している方がたくさんいますので、
そこで私は当時の時代背景や劇中で歌う外国の歌とその歌詞の意味するところ、
堀越二郎さんの事や堀辰雄さんの生涯と「風立ちぬ」の作品内容などを深く理解できました。
最後に劇中の中でお茶を入れて食べるシベリア! 頭から離れず思わず買って帰りました(笑)
私の祖母は関東大震災のとき、ちょうど主人公くらいの年齢だったそうで、上野の山へ逃げたと
母から話に聞いていました。 母も昔お世話になった方が結核で入院してお見舞いに行った事が
あるのよなどと話を聞いたりして、なるほどと思う事などもありました。
 
 
変わって上野で行われた「名作シネマとオーケストラ」 こちらは生のオーケストラ演奏を聞きながら
雨に唄えば」を観賞するというもので、久しぶりに見た雨に唄えばはやはり素晴らしかったです。
映画の内容も本当に楽しいし、踊りも見事ですし、ジーン・ケリーの笑顔を見ると幸せな気持ちに
なります。トムとジェリーでのジーン・ケリーなどもそうですが、彼は体操のお兄さんみたいですよね。
少し時代は古くなるとフレッド・アステアジェームズ・スチュアートなどを見ると気品を感じますし
ドナルド・オコナーの器用さ楽しさはダニー・ケイの「5つの銅貨」のような楽しさがありますし、
デビー・レイノルズの可愛さも♪ 3人で歌って踊る「Good Morning」なども最高ですね。
1つ残念なことはもう少しこうした素晴らしい作品や生のオーケストラ演奏をリーズナブルな値段で
企画すれば若い方でも見に来られるかなと思いました。当初8800円で販売していて、
私たちも行きたいけれど少し高いね・・と話していました。空席が多かったのか5800円になり、
それなら行こうかとチケットをとりました。
見終わったあと主人と3800円くらいならもっと見に来る方もいるのでは?と話したりもしました。 
他はカサブランカとサイコなんですが、見た方いますか。
サイコというとどうしてもメル・ブルックス「新サイコ」がパロディ満載で面白かったので印象があって。
有名なシャワーシーンでも「新聞だよ!新聞だよ!」が頭に浮かんで吹出しそうになりますね(笑)
 
 長くなりましたが、読んで下さりありがとうございます。
いい作品は心の栄養になりますね。 また暑い夏も頑張ろう!と思えた2作品でした。
 
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                    主人公がシベリア買って、ちょっとしたエピソードの後に
          友人にお茶を入れながら友人がシベリアを食べるシーンがあって
          それを観ていたせいか久しぶりにシベリアが食べたくなり、買って家で食べました。
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                 名作シネマとオーケストラ 雨に唄えばを観てきました
          大好きな「Good Morning」 http://www.youtube.com/watch?v=y7sdSzU5x40 
          タップも素晴らしいですが、3人の笑顔に幸せな気持ちになります
          撮影大変だったでしょうね~(*^_^*) ドナルド・オコナーさんは楽しいですね。
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                安かったので買ってしまいました~アステアは気品がありますね
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          この日の上野は暑くて・・久しぶりに叙々苑へ ランチが4時までなのがいいですよね
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           久しぶりにカルビを味見の為に食べました~(笑)
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